2016年 執筆記事一覧
今年、メディア媒体で書かせていただいた記事まとめです。
THE FASHION POST 様にて、2016年を象徴するセレブ・トピック記事に携わらせていただきました。ディカプリオの日常エピソード、ビヨンセとニッキーのレッドロブスターな関係等。同媒体様の2015年度まとめ記事はこちら。
続きを読むバッドママ / 大ヒットしたニッチな王道コメディ
アメリカで大ヒットしたコメディ映画『バッドママ』がNetflixでリリースされた。題名通り「バットな母親」をテーマにしたR指定コメディだが、この作品のヒットには少し特殊な面が存在する。本記事では『バッドママ』の映画産業におけるニッチな商業的成功、そしてその希少さに反しメジャーな作品構成について解説する。
【目次】
- ニッチなのに大ヒット
- メジャーな映画構成
1.ニッチなのに大ヒット
続きを読むさよならジャスティン・ビーバー / Instagram削除騒動に感じる問題性
(「貴方はただのオモチャ」:男性スターを性的玩具とする10代女性ファンダムの極端なパワーと狂気の可視化をテーマの1つとしたNamilia S/S 2017コレクション)
ジャスティン・ビーバーがInstagramを削除した。 一部ファンからのヘイトが手に負えない、と発信した直後だった。彼の元恋人である歌手セレーナ・ゴメスも意見を表明し、インターネットやメディアは大変な盛り上がりを見せた。この熱中は、誹謗中傷に怒ったジャスティンがこれといった有名メディアに擁護されることなく、ただ嘲笑される趣きが強いままに終わった。果たして、それは良かったのだろうか?
【目次】
- ジャスティン・ビーバーInstagram削除騒動の概要
- 香る芸能人差別
- 問題の矛先は
- 最後に、究極のフ○ック・ユー
1.ジャスティン・ビーバーInstagram削除騒動の概要
続きを読むジョイ/銃をとったシンデレラ
実在の発明家を描いた映画であるが、まるでシンデレラのようなおとぎ話が志向されている。1980年代アメリカのシンデレラはハンサムな王子様は求めない。男性社会の中で契約相手を探し、魔法使いに資金を求め、銃をとるのだ。
【目次】
- 【目次】
- 1.シンデレラのジョイ
- 2.ジョイの王子様
- 3.自分で自分を救うシンデレラ
- 4.アンチ・シンデレラなアメリカン・シンデレラ
- 5.シンデレラとソープドラマ、おとぎ話と現実
- 参考資料
1.シンデレラのジョイ
続きを読む名探偵コナン 純黒の悪夢★★★ミステリ消失
『名探偵コナン』と題される本作のジャンルはミステリのはずだが、昨年度の失敗の為かミステリ要素が極限まで排除されアクション映画と化している。
【目次】
- ミステリを廃した『劇場版名探偵コナン』
- ネタ感想
1.ミステリを排した『劇場版名探偵コナン』
『劇場版名探偵コナン 純黒の悪夢』の前作にあたる『業火のひまわり』はシリーズ史上最高の興行成績を収め、国内映画興行収入年間ランキング9位に着いた*1*2。しかしながら、その商業的成功の反面、映画自体は構成が破綻していた。Wikipediaには「1時間分の展開を丸々カットした」と記されている*3。 本格ミステリを志した結果、脚本のボリュームが2時間の枠を大幅に超過してしまい、商業的理由でストーリーを削られ、結果、構成に欠陥が生じてしまった…… 『業火のひまわり』はこのような失敗が感じられる出来であった。では、今年度の『純黒の悪夢』はどうなのか? 結論を言おう。『劇場版名探偵コナン 純黒の悪夢』は「映画全体をスマートにまとめること」に成功している。そう、『劇場版名探偵コナン』は、前作で陥ったミステリ要素を詰めすぎて生じた「まとまりの悪さ」を克服したのだ。ミステリ要素を丸々排除することによって……。
*1:劇場版『名探偵コナン』興収41.4億円突破 3年連続史上最高記録更新 | ORICON STYLE
*2:年間映画興行ランキング『1位はジュラシック・ワールド…シーンにみられたふたつの特徴』 | ORICON STYLE