舞台

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』アメコミファンも批評家も愛のビギナー

「大衆作品vs.芸術作品」構図ではないと考える。知識不足の商業主義業界人やアメコミ映画偏重傾向の描写が目立つが、それらの「ハリウッドの問題」を描く中で、芸術志向者たちの矛盾と「ブロードウェイの問題」も描いている。人間のエゴを主体に描きながら、…

親愛なる我が総統/弱さとしての排外主義 〈劇団チョコレートケーキ2014.9.13〉

ーー「私もまた一人の心を持つ人間であった。」 1.概要 『親愛なる我が総統』の舞台は、第二次世界大戦終結直後のポーランド裁判所。ナチスドイツのアウシュビッツ収容所初代所長ルドルフ・フェルディナント・ヘースを裁く為、尋問を行っている。ほぼ死刑は…