キングスマン★★ブラック・ジョークに見えるピュアネス
マシュー・ヴォーンはピュアネスな作家だ。私にとって『キングスマン』はブラック・ジョーク作品ではなく「好きなことを無邪気に楽しむピュアネスな映画」である。ヴォーンは差別主義者殺害も楽しんでいる。
【目次】
- 観客の攻撃性を刺激する構造
- マシュー・ヴォーンのピュアネスという才能
- ブラック・ジョークに見えるピュアネス
1.観客の攻撃性を刺激する構造
続きを読む執筆*セレブリティ・ウォッチャーが選ぶ、2015年最も世間を騒がせたファッションセレブリティ10人 – THE FASHION POST [ザ・ファッションポスト]
THE FASHION POST様の記事『セレブリティ・ウォッチャーが選ぶ、2015年最も世間を騒がせたファッションセレブリティ10人』に携わせていただきました。
記事中ではノース・ウェスト、ケンダル・ジェンナー、ジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフト、ザ・ウィーケンド、オーリー・アレキサンダー、リアーナ、ビヨンセ、ナオミ・キャンベル、マドンナの計10人に触れています。
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続きを読む『偽装の夫婦』立派な結論、しかし功罪の功しか描かぬ構成不備
国家ある絶望『タクシードライバー』と国家なき夢『ナイトクローラー』:70年代ナショナリズムと10年代キャピタリズム
『ナイトクローラー』と『タクシードライバー』を比較することで1970年代と2010年代のアメリカ社会の違いを考察する。こちらのサイトにあるように、2作は多くの共通点を持つ。車に乗る夜の仕事、鏡、孤独な一人暮らし、ダイナー、年齢差ある年齢……。そして、殺人罪を犯した主人公が国家に罰せられず、社会に評価されてしまうラストまで類似している。2作とも製作当時、1970年代と2010年代のアメリカ社会を色濃く反映している。『ナイトクローラー』は現代版『タクシードライバー』を志したと思われる。であるから、この2つを比較すると、70年代と10年代アメリカ社会の違いが見えてくる。10年代は70年代より一層アメリカ合衆国という国家の存在感が薄れているし、ナショナリズムの時代はキャピタリズムの時代となったような印象をもたらす。
【目次】
2−2.政府より金融が巨大となった『ナイトクローラー』時代
3.国家ある絶望『タクシードライバー』と国家なき夢『ナイトクローラー』
1.『タクシードライバー』が投影する70年代ナショナリズム
( 大統領候補の政治家をTVで見る『タクシードライバー』の主人公 )
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