2019年メディア寄稿集

f:id:outception:20190410140912j:image

2019年のメディア寄稿リストです。

ご依頼など、なにかございましたら下記メールアドレスにご連絡くださいませ。

tatsumijunk@gmail.com

各媒体プロフィールページ

CINRA.NETELLE Japan, FUZEReal Sound, 文春オンライン

【取材協力】月刊サイゾー:海外のインフルエンサーマーケティング最前線――山火事に便乗してプロモーション!? セレブたちがSNSに広告垂れ流し

雑誌版 公式web→ https://cyzo.co.jp/magazine/2019%E5%B9%B4/

 月刊サイゾー2019年5月号『海外インフルエンサーマーケティング最前線』に取材協力させていただきました(有料web版あり)。ドキュメンタリーにもなったfyreフェス後、加担したモデルたちの立場はどうなったのか、そもそも何故モデルはインフルエンサーに適してるのか、コメント寄せています。

CINRA.NET:アリアナ・グランデのコーチェラ出演は新世代のヒーロー像を決定づけるか?

祝最年少ヘッドライナー、アリアナ・グランデのコーチェラ出演の意義について書きました。ミレニアル世代のフェミニスト・アイコンによる同フェス史上最大のガールパワー・ステージになる? 音楽シーンとしては「女性の復権」、および「ポップ軽視の終わり」決定打に?

文春オンライン:米国の2大トレンドは「陰謀論」vs「道徳回帰」 中二病化するアメリカ人たち

20周年を迎えた映画『マトリックス』をフックに、アメリカのポップカルチャー中二病化(ともいえる)ムーブメントについて考えました。AIにフェイクニュース……"人間が機械にハックされる"物語がリアルになってきた今、ダークな陰謀論と光属性な道徳回帰がトレンドに? 『ストレンジャー・シングス』、『ブラックミラー:バンダースナッチ』、『クィア・アイ』、アリアナ、こんまり等

ENGLISH JOURNAL 2019年5月号 ティモシー・シャラメ&『ビューティフル・ボーイ』コラム

公式web→ https://www.alc.co.jp/ej/ 

ティモシー・シャラメ『ビューティフル・ボーイ』コラムを2本書きました。巻頭カラーの俳優紹介、55ページの作品紹介です。ティモシーとスティーブ・カレルのインタビューも載ってます! 公式webにコラム見本あり

Real Sound:新時代を形成する“ダーク・ポップ”の担い手、ビリー・アイリッシュとは何者か?

待望のアルバム・リリースを果たしたビリー・アイリッシュを紹介しました。望まぬまま一夜にしてスターになったストリーム女王、ダーク・ポップの担い手として「最も孤独な世代」を代弁。笑わないことやファッションには同年代の女子への意識、新曲は『SHERLOCK』ネタetc

Rolling Stone Japan vol.06:「TOP OF THE WORLD NOW!!」

Rolling Stone Japan vol.06(ローリングストーンジャパン) (NEKO MOOK)

Rolling Stone Japan vol.06(ローリングストーンジャパン) (NEKO MOOK)

 

公式web https://rollingstonejapan.com/articles/detail/30247

続きを読む

チャイルディッシュ・ガンビーノ『Guava Island』の色と服

【※ ネタバレが含まれています】

 

 ついに公開された映画『グアヴァ・アイランド(Guava Island)』。ラッパーとしてのペルソナ、チャイルディッシュ・ガンビーノのキャリアの終わりを「死」と表現していたドナルド・グローヴァーですが、その終焉を飾るにふさわしいフィルムとなっております。50分たらずの短い物語のなか、非常に重要なテーマとなっているのが色彩ということで、取り急ぎ衣装にまつわる所感を書きました。

 

 リアーナ演じるコフィによるモノローグにあるように、7大陸の神々は「青色」の愛、そして「赤色」の争いを創造しました。このカラー設定は主題として一貫しており、劇中にはそのままレッドと名づけられた資本家が登場します。あえての神”々”ということで、一神教であるアブラハムの宗教(ユダヤ教キリスト教イスラム教)の「安息日」は存在せず、島の人々は休みなくレッドに搾取される働き詰めの日々を送っています。

 

続きを読む

アートなホラー映画全盛期のハリウッド事情/ドラマ映画の凋落

 2010年代末、アメリカ映画でホラーが最も熱いジャンルになっている。ヒットする上にアート映画としての評価も上々なのだ。2017年から2019年3月にかけて、boxoffice週末興行で首位を獲得した実写オリジナル7作品のうち5作がホラージャン*1。なかでもジョーダン・ピール監督『ゲット・アウト(2017)』は、予想外の大ヒットを記録したのみならず、Rotten Tomatoesクリティーク・スコアで100%近い数字を獲得、アカデミー脚色賞の受賞に至った。この快挙がランドマークとなり『クワイエット・プレイス(2018)』『へレディタリー/継承(2018)』など「セールスと評価を両立させたホラー・ジャンル快進撃」がつづいている。2019年3月にはピールの新作『Us』も大成功スタートを切り、正真正銘「アーティスティック・ホラー」時代が花開いた……では、一体なぜ?

*1:続編、スピンオフ、リブード、リメイクを除外した完全オリジナル実写作品の計上 https://twitter.com/davidehrlich/status/1109178173739200514 

続きを読む

経済ホラーとしての『イット・フォローズ』白人の悪夢と黒人の廃墟

 正体不明の “それ” に追いかけられるホラー映画『イット・フォローズ』のメインキャストは白人の子どもたちだ。それどこらか、作中おびただしく出現する “それ” すら白人ばかり。何故か。この映画の舞台がデトロイトだからだ。時代設定が意図的にあやふやにされた作品ではあるが、ひとつ、現実の街とつながるセリフが出てくる。決戦の地であるプールに向かうさなかに。

昔 親から8マイル通りを越えるのを禁じられてた

当時は理解できなかったけど あそこは郊外と都市の境界線だったのね 

 このシークエンスでは、廃墟となった家がおどろおどろしく映される。

f:id:outception:20190324064350p:plain

 これはおそらく、デトロイト市内に実在する黒人貧困街の廃墟だ*1。セリフに登場する8マイル・ロードとは「人種と富の境界線」とされる。下図はデトロイトにおける人種マップだ。青が黒人、赤が白人の移住者を指す。平行に赤と青を断絶している「境界線」が8マイル・ロード。

f:id:outception:20190324062835p:plain

( Wikipedia - Demographic history of Detroit )
続きを読む

『天才作家の妻 40年目の真実』 A STAR IS BORN

f:id:outception:20190203024736p:plain

  『アリー/スター誕生』の新人女優レディー・ガガと2019年主演女優賞レースを争う作品だが、大女優グレン・クローズが14年かけて製作したこちらの映画こそ「スター誕生」と言うべき気迫がある。 

【以下ネタバレ】

 本作でスターが誕生するのは2回。1回目は、かりそめのスターが生まれた前日譚──ある意味で誕生せざるをえなかった過程を指す。ここで織り成されるのは、ただ単に夫が横暴だったという話ではない。作家を目指す女性がしばしば阻まれた1950年代当時の社会状況が大きなポイントだろう。つけ加えれば、現実の1990年代イギリスで『ハリー・ポッター』を発表したJKローリングすら「女性名だと売れない」と指示されたというのだから「昔の話」と割り切れない効力がある。2018年アメリカの『アリー/スター誕生』すら主人公を除く男性キャラばかりで、それが「プロデューサーの男女比が49対1とされる現実の音楽産業を反映していてリアル」だと真剣に語られる始末だ。

続きを読む

『アリー/スター誕生』セカイ系恋愛の主役は誰?

f:id:outception:20190125025601j:image

 *映画『アリー/スター誕生』寄稿一覧

『アリー/ スター誕生』米大絶賛の理由 2018年的刷新とレディー・ガガに重なる物語がポイント?|Real Sound|リアルサウンド 映画部

レディー・ガガ主演『アリー/ スター誕生』は「ポップ蔑視」なのか? - コラム : CINRA.NET

幅広い年代向けの「音楽観」?

 Real Soundにも書いたんですが、2010年代要素がほぼ無い音楽産業ムービーです。SNSとストリーミング、HIPHOPの台頭、オーディションTV番組等々、21世紀ポピュラー音楽界の“普通”はほぼ見られず、バーブラ・ストライサンド版の1970年代が舞台と仮定しても通るレベル。唯一のテック要素と言えるYoutube拡散シーンにしても、アリーの父親が「エンゲージメントって何?」みたいな会話する説明演出。雑に言うと、『アリー/スター誕生』はSpotifyYoutubeに慣れ親しんでいないお年寄りも安心して見られる設計が完備されてる高齢層フレンドリー映画なのです。中盤以降の「ポップスター」像にしてもゼロ年代前半みたいなファッション・スタイルで、それこそ「ガガ以前」時空な趣でしたが、あれくらいがマスにわかりやすいポップ観なのかもしれません。CINRAで紹介したポップ蔑視疑惑論争は、この「ポップスター像の古さ&ダサさ」も一因な気がするのですが、こうした「10年前感」だからこその国民的大ヒット?  グラミー賞のところとか「似合ってない服を着てるレディー・ガガ」を見られるレアリティが発生してた記憶が……。 

スターのセカイ系恋愛

続きを読む